RTX 5060 Tiを使うなら、自作デスクトップと外付けGPU(eGPU)のどちらがいい?

筆者は普段、ノートPCに外付けGPU(eGPU)をつないで使っています。一方で、同じGeForce RTX 5060 Tiはデスクトップに直接挿して使うこともできます。どちらを選ぶべきかは「PCを持ち歩くかどうか」でほぼ決まります。この記事では2つの構成を並べて比較します。

結論から言うと、PCを持ち歩かないなら自作デスクトップ、外でもノートPCを使い帰宅後に性能が欲しいならeGPU、という選び方がおすすめです。

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筆者のデスク。ノートPCと外付けGPUをつないだ作業環境
筆者のデスク。中央がノートPC(ASUS Zenbook)、左の台の下段にあるのが外付けGPU(GIGABYTE AORUS RTX 5060 Ti AI BOX)です。背景はぼかしています。

結論:構成表

パーツ製品価格の目安購入リンク
グラフィックボード(デスクトップ用)ASUS Dual GeForce RTX 5060 Ti 16GB GDDR7 OC Edition(DUAL-RTX5060TI-O16G)約143,600円(価格.com)Amazonで探す
外付けGPU(eGPU)GIGABYTE AORUS RTX 5060 Ti AI BOX(GV-N506TIXEB-16GD)約205,000円(価格.com)Amazonで見る
eGPUと組み合わせるノートPC(筆者使用)ASUS Zenbook(Core Ultra 9 386H搭載)約344,800円(Amazon。2026年10月1日時点では一時的に在庫切れ)Amazonで見る

デスクトップに組み込む場合は、グラフィックボードのほかに CPU・マザーボード・メモリ・SSD・電源・ケースが別に必要です。2026年10月時点ではメモリとグラフィックボードの価格が高く、本体一式の費用は大きく変わるため、パーツを選ぶときに最新の価格を確認してください。

※ 価格は2026年10月1日時点の目安です(価格.comの最安値。価格.comに掲載がない商品はリンク先ショップの表示価格)。価格や在庫は日々変わるため、購入前に各リンク先で最新の情報をご確認ください。

自作デスクトップとeGPUの比較

比較項目自作デスクトップ+RTX 5060 TiノートPC+eGPU(AORUS RTX 5060 Ti AI BOX)
GPUの接続マザーボードのPCIeスロットに直接接続Thunderbolt 5ケーブルで接続
同じGPUでの性能接続帯域の制約が少なく、GPUの性能を引き出しやすい接続帯域の制約があるため、同じGPUでもデスクトップより性能が下がる場合がある
持ち運びできないノートPCだけ持ち出せる
設置スペースミドルタワーケース分が必要ボックスは約117×243×45mm(メーカー公表値)
周辺機器の接続ケーブルは個別に接続ボックスがハブを兼ね、ケーブル1本でディスプレイやUSB機器がつながる
ノートPCへの給電—Thunderbolt 5経由で最大100W(メーカー公表値)
将来のアップグレードGPU・CPU・メモリを個別に交換できるGPUはボックスごとの交換になる
初期費用(2026年10月1日時点の目安)グラフィックボード単体で約143,600円(本体のほかのパーツは別途)ボックスで約205,000円(ノートPCは別途)

どちらを選ぶべきか

自作デスクトップが向いている人

PCを持ち歩かず、机の上で使うのが前提の人です。GPUを直接挿すので性能を引き出しやすく、CPUやメモリ、ストレージもあとから個別に強化できます。同じ予算なら、性能あたりのコストはデスクトップのほうが有利になりやすい構成です。

eGPUが向いている人

外ではノートPCを軽く使い、家では重い作業やゲームもしたい人です。AORUS RTX 5060 Ti AI BOXはThunderbolt 5で接続し、ノートPCへの給電(最大100W)やディスプレイ出力、USB機器のハブも兼ねるので、帰宅してケーブルを1本挿すだけで作業環境が切り替わります。筆者の使い方はノートPC+eGPUで作る省スペースデスク環境で紹介しています。

eGPUを選ぶときの確認点

ノートPC側がThunderbolt 5(または対応する規格)の端子を持っているかで、得られる性能が変わります。購入前に、手持ちのノートPCの端子の規格を必ず確認してください。

予算を下げる場合の代替パーツ

変更するパーツ代替案注意点
デスクトップのGPUGeForce RTX 5060(8GB)ビデオメモリが半分になるため、高画質設定では設定を下げる場面が増えます
eGPU手持ちのノートPCを流用するノートPCを新調せず、Thunderbolt対応の既存機に接続すれば費用はボックス代だけ

予算を上げる場合の代替パーツ

変更するパーツ代替案ねらい
デスクトップのGPUGeForce RTX 5070WQHDで高いフレームレートを狙うなら
eGPUより上位GPUを搭載したeGPUボックス接続帯域の制約はあるため、上位GPUほど性能差が出やすい点は理解しておく

組み立て・保守の注意点

  • グラフィックボードやeGPUのケーブルは、必ず電源を切ってから抜き挿しします。筆者は通電中にグラフィックボードの補助電源を挿して壊した経験があります(そのときの記事)。
  • eGPUでゲームをするときは、ノートPC本体の画面を消して外部ディスプレイだけに表示すると、処理をゲームに集中させられます。
  • eGPUボックスも内部にファンとホコリがたまります。デスクトップと同じく、定期的に吸気口の掃除をします。

パーツ構成の考え方や、長く使うためのメンテナンス方法は、Kindle本で詳しく解説しています。

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筆者が実際に使っている機材は「おすすめ機材」ページにまとめています →

著者:佐藤雄一(実業家・100台以上の自作PC実績/PADI認定ダイバー)。詳しいプロフィールはこちら。