iPhoneよりAndroidを勧める理由|スマホを売る現場と自分の実体験から

毎年のように最新スマホに買い替え、常に3台持ちで使い比べています。仕事でもスマホ販売の現場に立ち、あらゆる客層に薦めながら自分でも使い倒してきました。「iOSとAndroidどちらが優れているか」を語る記事は世の中にたくさんありますが、ここでは現場で感じたことと自分の実体験をもとに、なぜ自分がAndroidを勧めることが多いのかをまとめます。

結論から言うと、OS単体の完成度やApple製品同士の連携はiPhoneが優れています。ただしアプリの質・量・価格、そして本体スペックの選択肢まで含めて考えると、Androidに分があるというのが今の自分の結論です。

なぜ現場でAndroidを勧めることが多いのか?

スマホ販売の現場では、年齢も用途もばらばらなお客様にその人に合った1台を提案します。ブランドイメージだけで選ぶと、後から「思っていたのと違った」となりやすいのがスマホです。実際に自分自身も毎年最新機種に買い替え、常に3台持ちで使い比べてきた立場から言うと、iPhoneが劣っているというより、Androidの方が「無料でできることが多い」「本体スペックの選択肢が広い」という理由で勧めることが多くなっています。

iPhoneが優れている点は何か?

先に断っておくと、iPhoneのOS自体の完成度は高いと思っています。もともと自分もiPhone Pro Maxシリーズを使い、iPad Pro 13インチ(Nano-textureガラス採用モデル)、Apple Watch Ultraまで揃えた「iPhone信者」でした。iPad・Apple Watch・MacBookなど、Appleデバイス同士のシームレスな連携は今でも優れていると感じます。Apple経済圏で生活を統一したい人にとって、この連携の良さは大きな価値です。

それでもAndroidを勧める理由は何か?

各メーカーがAndroid OSを使って自由にスマホを作れるため、Android端末同士でもメーカーごとにまったく違う個性があります。例えばシャオミは音響メーカーのBoseと提携してスピーカーを作り込んだり、カメラメーカーのライカと組んで撮影性能を磨いたりしています。OPPOはHasselbladと提携し、カメラ性能でiPhoneを上回る機種を出してきます。iPhoneのように1メーカーが全て内製する良さもありますが、専門メーカーとのコラボによる尖った個性は、Androidならではの強みです。

アプリの質と量に差が出るのはなぜか?

もう一つ大きいのが、アプリ開発のコスト構造です。Androidアプリの開発者登録費用は一回25米ドルだけなのに対し、iOSアプリは年間99米ドルかかり続けます。さらに世界のスマホOSシェアは約7割がAndroidです。この2つを合わせて考えると、世界中の開発者がAndroid向けアプリを積極的に開発するのは当然の流れだとわかります。

AndroidiOS
開発者登録費用25米ドル(一回のみ)99米ドル(毎年)
世界のOSシェア約70%約30%
結果として起きること無料・低価格の高品質アプリが多いサブスク型アプリが多くなりやすい

実際、自分が仕事でよく使うPDF編集でも、iPhone向けは月額課金のアプリが中心である一方、Androidには無料で高機能なアプリがいくつも存在します。この違いを具体的に書いた記事をスマホでPDF編集、iPhoneはサブスク・Androidは無料という違いにまとめているので、気になる方はあわせて読んでみてください。

「Androidは安い」というイメージを持つ人もいますが、これは正確ではありません。エントリーモデルは確かに安価ですが、ハイエンドスペックを求めていくと、AndroidやWindowsの方がiPhone・Macより高くつくことも珍しくありません。Androidの本質的な強みは「安さ」ではなく、「スペックとアプリ選択肢の広さ」だと考えています。

結局どちらを選ぶべきか?

iPad・Apple Watch・MacBookまで含めてApple製品で生活をまとめたい人には、今でも素直にiPhoneをおすすめします。連携の良さはそれだけの価値があります。一方で、カメラや音響などメーカーごとの尖った個性、無料で使える高品質アプリの多さ、本体スペックの幅広い選択肢を重視するなら、Androidを検討する価値は十分にあります。自分自身がiPhone信者からAndroid+Windows中心の環境に乗り換えた経緯は、iPhone信者だった自分がAndroid×Windowsに乗り換えた話で詳しく紹介しています。

よくある質問

Q. 結局iPhoneとAndroid、どちらがいいのですか?

A. iPad・Apple Watch・MacBookまで含めてApple製品で統一したい人はiPhoneが快適です。一方で、アプリの質と量、無料でできることの多さ、本体スペックの選択肢を重視するならAndroidに分があると考えています。

Q. なぜAndroidの方が無料の高品質アプリが多いのですか?

A. Androidアプリの開発者登録費用は一回25米ドルなのに対し、iOSは年間99米ドルかかります。世界のOSシェアも約7割がAndroidのため、世界中の開発者がAndroid向けアプリを積極的に作り、結果として無料で質の高いアプリが集まりやすくなっています。

Q. iPhoneが優れている点はありますか?

A. OS自体の完成度や、iPad・Apple Watch・MacBookとのシームレスな連携は、実際に長く使っていて優れていると感じます。Apple製品で生活を統一したい人には強みです。

Q. Androidメーカーごとの違いにはどんなものがありますか?

A. 各メーカーが自由にハードウェアを設計できるため、専門メーカーとのコラボが生まれやすいのが特徴です。シャオミはBoseと音響、ライカとカメラで提携し、OPPOはHasselbladとカメラで提携するなど、iPhoneにはない個性が出ています。

Q. Androidは安いというイメージがありますが本当ですか?

A. エントリーモデルは確かに安価ですが、ハイエンドを求めるとiPhone以上の価格になることも珍しくありません。安さではなく、スペックとアプリの選択肢の広さがAndroidの本質的な強みだと考えています。

著者:佐藤雄一(実業家・100台以上の自作PC実績/PADI認定ダイバー)。詳しいプロフィールはこちら。